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病院のDX?

更新日:2022年6月18日

世間では、DXが大きな話題になっているようである。私も仕事がら関わらざるを得ないので、多少は情報を取っている。


先日あるWEBサイトで医療機関におけるDXというタイトルがあったので、読んでみた。そこに書かれた内容は、利用者が来院して受付対応をする。そこで利用者の満足度を測定する。その利用者が次の場所に行き、そこで対応を済ませるとまたそこで満足度を測定する。そういった事を積み上げてサービスの改善に繋げ、利用者の増を図るというものである。


ここでのデジタル技術の利用は、満足度の記録と、そのデータベースの積み上げとデータ分析となるのである。正直これには少し寒気を感じた。全く不必要な事では無いが、こんな所に費用と時間を掛けるのであれば、他にいくらでも必要なところがある。


病院は笑顔を売るところでは無い。まずは、良質な医療サービスを提供するところである。ポイント、ポイントで満足度を測定して、医療のサービスより笑顔のサービスを上げろという事なのか。


例えば、私は多くの病院に関わって来ているが、死亡統計をしっかり取っているところや分析しているがそんなに多く無いのである。仮に取っていたとしても、病歴管理室でその統計があるがそこから先に出る事が無い。病院によっては、病院実績をWEBで公開しているところがあるが、本当に極限られた病院だけである。また、病院の経営会議に死亡患者数が示されるところも少ない。この死亡統計を充実化させ、分析することで患者の存命期間を延ばす事も出来るはずだし、死亡患者を減らせる事が出来るのである。


病院のDXと名を打って発表するのであれば、医療の素人で無く現場の事を多少とも調べて発表してもらわないと、病院のサービスが歪むだろうし、本当の意味で病院への普及が遅れると思う。更に詰まらないとこで公的な補助金を使って欲しくないという思いもある。


ある調査では、企業幹部の8割がDXを理解出来ていないらしい。病院でも正しい活用が出来る事を期待したい。私は病院のDXは、医療安全と職員の育成のためにまず導入して欲しいと思う。

PexelsCanva Studioによる画像

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