入院収入は、病院では中心となる収入源である。多くの病院では、入院の収支はプラスとなっているが外来収支はマイナスとなっている。そのため、入院収入確保は病院経営を行う上で最も重要であり、重要指標(KGI)となる。
しかしながら、この入院収入を上げる取り組みがうまく行っていない病院が多い。入院収入は、入院延べ患者数と日当点との組み合わせで決まる。特に新入院患者数が一番重要な指標であり、この新入院患者が集まらない事から入院収入が思うように達成出来ないのである。よって、この新入院患者数が入院収入のkeyとなる。
入院収入で悩んでいる病院はどこでも新入院患者数が足りない事が問題であると認識され、現場には新入院患者を増やせという指示は出されるが、具体策が示されずそこから次の一手が打てないのが現状である。総論止まりである。
この新入院患者をKPI(重要指標)と設定し、この重要指標を構成している要素を洗い出し、洗い出された要素一つ一つに対策を打つ事が必要となる。これが各論の展開である。この場合の各論は、①入院紹介患者数、②外来からの入院患者数、③救急搬入入院患者数について対策を立てる事が必要になる。この3つについて、更に一つずつ構成要素を分解し必要な対策を行うことで確実に新入院患者数を増やす事が出来る。
また、これで実績が出始めると、更に別の視点からの指標も必要となる。
Tung NguyenによるPixabayからの画像
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