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総論から各論へ③救急搬入入院患者数

更新日:2022年3月28日

今回は各論の中の各論である。入院収入は、病院では中心となる収入源である。その重要指標となるのは、新入院患者数であると書いた。この入院患者患者数の3つの要素の1つ、救急搬入入院患者数をどう増やすかについて触れる。これは地域連携対策の一つでもある。


救急搬送入院患者増対策としては、概ね次の事が必要となる。

1)救急患者の受入れについて院内でコンセンサスを作る。病院それぞれに機能があり、その機能にあった入院設備や医療機器がある。よって、それらで対応出来る患者しか受け入れる事が出来ないので、どういう患者は断る、どういう患者は受け入れるかを決める。

2)医師・看護師の体制、夜間の緊急検査体制の整備。

3)救急依頼があった時の院内の受入れ判断や受入れフローを決める。

4) 受入れ目標を決める。

5) 受入れの実績をモニタリングする流れを創る。

6) 上記1)でコンセンサスを得た内容を救急隊や近隣(車で15分程度で行ける範囲にあるところ)の医療機関や介護施設等を訪問しお知らせをする。


しかしながら、上記の対策は大変である。すべてが、それぞれの職種の大きな負担になるし、労務費も決して馬鹿にならない。当然結果も出さなくてはいけない。特に5)は日々の作業も必要である。救急搬入受け入れを行った患者の適正判断、お断りした患者の適正判断、これは日々やらないと後から追いかけては詳細が不明のまま終わるのである。そして適正判断を行った結果は、その1例1例について改善対策を行って行く事で確実に結果は出るのである。

PexelsMikhail Nilovによる画像



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