返戻対策という見出しだが、実際は収入計上処理の問題である。
返戻として返ってきたものを再請求するのだが、この再請求の金額を当月の実績として計上するところがある。キャッシュフローとしてはそうなるが、それを当月実績の売り上げと考えるのは良くない。
レセプトは労働の結果が集約されたものであり、職員の超過時間や使用した薬剤、診療材料等々はそれにリンクされたものである。超過時間や材料が多いのは収入が上がった、忙しかったからと考えたい。
にもかかわらず、当月のレセプト収入の金額に過月の実績である返戻の金額を合計してしまうのは、多くの指標がブレて正しい分析が出来なくなる。小さい病院でも下手をすると500万位の返戻とかはあり得る事で、これを当月実績として計上するとこれまでの指標とは大きく違ったものになる。誰もが理解出来る事だと思う。
しかしながら、返戻の金額を当月実績として処理するところが少なからずある。恐らくは収入の分析がしっかり出来ていないのでは無いかと思われる。
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