最近はどこでもクレジットカードが利用出来るようになり、それは医療機関についても同じである。
先日訪問した病院では、外来は現金のみの対応であり、入院ではクレジットカードが利用出来るようになっていた。というより、入院ではクレジットカードが利用出来るでは無く、クレジットカードしか利用出来ないようになっていた。
これは寂しい話である。率直に言って未収金対策であり、病院としては入院費用の未収金が無くなる訳である。クレジットカードを持っていない場合は作成をしなければならない。命の代償にクレジットカード(お金)が求められるというふうに古い考え方の私には印象付けられる。
商品を購入する場合は、安価な商品を選ぶ、買わないという選択肢もある。異なる店舗で購入するという事も出来る。病院の場合は、現実的にはそんな選択肢は無い。クレジットカード一つで病院の選択というのも馬鹿げた話であるが、そんな事を考えなくていいようにして欲しい。
なかなか利益が上がらない中、少しでも利益を上げたいという思いは分かるが、クレジットカードを作った事の無い人、あるいはクレジットカードを作れない人もいる。患者さんには、クレジットカードを作るだけでも負担になる人もいる。入院時は様々な不安があり、その不安を一つでも少なくしてあげる気遣いが欲しいと思った。
また一方で入院と外来でクレジットカードの取り扱いが違うのはどうかと思う。キャッシュレスが進む社会の中で、現金を握りしめてしか利用出来ない医療機関は淘汰されるのでは無いかと不安にもなる。もっと患者の視点に立った運用が考えられないのだろうか。最近はどこでもクレジットカードが利用出来るようになり、それは医療機関についても同じである。
ความคิดเห็น