増患対策を考えた時、来院患者の自院受診の選択理由を追いかける事も重要なポイントである。既に多くの医療機関もそのデータを蓄積し、分析しているところだと思う。例えば、以下の表は平成29年の受療行動調査(政府統計)で示されたものである。(データは厚生労働省から)
photo-ac.com/からの画像
医療機関の選択理由は、ずいぶん長い間「家族・知人・友人からのおすすめ」がトップであったが、この資料では「医師による紹介」がトップになっている。地域や診療科によっては多少傾向も変わってくるのではと思うが、このデータが示しているものは重要である。
自院の状況とこのデータを比較して、自院の弱点や課題を見極め取り組む事が求められる。
具体的には、上記表の医療機関選択の一番多い理由は、医師の紹介によるものである。つまり病診連携にしっかり取り組んでいるかどうかである。それが患者増の大きなキーである。その他の項目も自院の実績と比較すると見えて来るものがあるはずである。
比較するためには、自院の実績が必要であり、患者アンケートを作成し集計して行く事が必要となる。また、アンケート作りはこの項目にある程度沿っていないと比較出来ないのは言うまでもない。ただ、データを取っていなくてもそれなりのヒントにはなるはずである。
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